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「ひとりでは走れない」
先日、ぼくの地元・菰野町で、第2回鈴鹿山麓かもしかハーフマラソンが行われました。
参加したよ。ぼくと、さとかつ、たいち。それにHPで呼びかけたら、女性がひとり参加してくれた。おれたちは、この4人で走る。
でも、21キロなんて、走ったことあらへん。エントリーしてから気がついたわ。とりあえず、3ヶ月前くらいからちょっとずつ体を慣らしておこうと考えたけど、ギリギリにならんとやらんのですわ。練習をはじめたのは1ヶ月前。といっても、仕事の合間にときたま、ちょろっと走る程度。だいじょうぶかしら? おれたち。
そして、大会当日。いい天気。練習不足の割には、やる気満々。今回の参加者総数は、昨年より大幅に上回って、3000人強。沖縄から千葉までいろんな人が参加。その中の4人は、おれたちや。町おこしに貢献しとる。
会場には、短い短パンに日焼けした足をさらけだしている速そうな人がウジャウジャ。「競争ちゃうんや、完走や」と何度も自分に言い聞かせるけど、「力やったら負けへんど」と、やっぱり意識してまう。
「パーン!」とスタートの合図。みんな、速いんだわ。5キロ地点で時計を確認。ちょっと速すぎる。このままやと最後までもたへん。ちょっとスピードを落とそう。すると、大勢の人が抜いていく。これがまた悔しい。でも、完走できへんかったら、もっと悔しい。我慢、我慢。10キロ地点から山の中の急な坂道。ここはおれたちの練習コースやから、楽勝、楽勝。そして、3分の2を順調に過ぎた。もう、これは完走は楽勝や。順調に走り続けて、あと4キロ。ところが、ここからが地獄やった。足が思うように動かへん。歩きたいけど、歩いたら2度と走れんような気がするし、意地がある。歩くような速度で走っとった。「あと2キロです。がんばって!」とスタッフの人たち。あと2キロもあるんや。最後のなが〜い2キロを走りきって、何とかゴール!
4人、全員が完走や!
何とも言えない充実感、達成感がありました。気持ちええんです。この気持ちのよさは、自分の足で走りきったことに加えて、沿道で応援してくれた町民のみんなの存在なんやね。
あちこちで、旗を振って、いろんな人が応援してくれました。こどもたちは、大きな声で「がんばれ〜」と。おばあちゃんは椅子に座って「がんばって〜」と。若夫婦は田んぼの畦から「がんばってくださ〜い」と。おじいちゃんは2階の窓から「あと3分の1や」と。おばちゃんは「この坂を上ったら給水所があるよ」と。スタッフの人たちは最後の1.5キロ地点で「マイペースで。最後の1.5キロだから、走ることを楽しんでください」と。走り終えた先頭グループの人たちがゴール前で「がんばってください、もうちょっとですよ」と。ゴールしたら応援に来てくれた仲間たちが駆け寄ってきてくれた。
この人たちがおらんかったら、おれは、絶対に走れてない。
自分ひとりで走ってるようやけど、違うんやなあ。
だから、走りきったとき、なんともいえんうれしい気持ちになるんやなあ。
(2007年10月25日)
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